
「ゆかいな妄想日記」は、YOUNiiiiQの編集者・伊藤愉快が月1回、
「福島にないもの」をテーマにこんなことしたら楽しいな、こんな場所あったらおもしろいな、
なんてことを無責任に妄想して口にする妄想コラムです。
第8話 一から始める再開発・AIカイギ ~「AI先生」と街の未来を考える~
皆さん、お久しぶりです。いや、もしかしたら「妄想のなか」で会っているから、久しぶりでもないのかもしれませんね。先日、福島駅前交流・集客拠点施設の中間報告会に参加してきた話をしましたよね。その時に感じたことは、以前書いたコラム「福島駅前再開発を前に、僕たちが考えるべきこと」にまとめていますので、まだ読んでいない方はぜひそちらもチェックしてみてください。
あれから、多くの方々から反響をいただきました。本当にありがたいことです。そして、その声を受けて思ったんです。「せっかく興味を持ち始めてくれた人がいるのなら、何かアクションを起こさなければ」と。そんな思いから始まったのが、この「ゆかいな妄想日記」です。
最後には、この企画に至るまでの経緯や詳細もお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
AIカイギ、スタート!

AI先生、ついにこの企画が動き出しました! 今日はよろしくお願いします!

こちらこそ、よろしくお願いします。私も、このプロジェクトが福島市の未来に貢献できることを願っています。

ありがとうございます! さっそくですが、AI先生は福島駅前の再開発について、どうお考えですか?

現状の計画には、いくつか課題が見受けられます。特に、地域特性への適応が不十分である点が懸念されます。


やっぱり、そこですよね!
コンベンションホールとかフードホールって、どこにでもあるじゃないですか。福島にしかないものってなんだろう…って考えても、なかなか思いつかなくて。

福島市には、豊かな自然(吾妻連峰や飯坂温泉)、歴史(福島城跡や旧堀切邸)、文化(祭りや伝統工芸)といった独自の資源があります。これらの資源を再開発計画に組み込むことで、他都市との差別化が可能です。




(YOUNiiiiQで初めて取り組んだ企画「私にとってのふくしま」より写真一部引用)

そうなんですよね! でも、それをどう活かすかが難しい…。
観光客を呼び込むだけの魅力がない気がするんです。他の地域で成功した再開発例を聞くと、施策自体は可能性があるものだと思います。でも、それはその土地の特性やポテンシャルがあってこそですよね?

その通りです。過去の再開発事例を分析すると、地域特性を無視した計画は失敗に終わるケースが多いです。例えば、長崎駅前や宇都宮駅西口の再開発は、需要予測の誤りやテナント誘致の失敗により、空洞化が進んでいます。

うわー、リアルな事例が出てきた…。他人事じゃないですね。

現在の計画のまま進めた場合、福島駅前も同様の状況に陥る可能性があります。商業的失敗による空洞化、財政負担の増大、地域全体への悪影響が懸念されます。

ひええ…なんか怖くなってきた。じゃあ、どうすればいいんですか?

地域特性を活かした別案を検討する必要があります。例えば、
1.福島ならではのテーマパーク型再開発:「ふくしま四季と文化体験拠点」
2.観光と健康を融合したウェルネス拠点:「温泉×健康×観光」
3.地域文化・歴史拠点:「ふくしま歴史回廊」

なるほど! 福島らしさを前面に出した方がいいってことですね。
でも、同じようなコンベンションホールやフードホールは中枢都市にもあるし、いくら地元の県産品や食材を使ったとしても、中枢都市の人がわざわざ福島に足を運ぶとは到底思えません。
それなら、地域特性を活かした「福島ならではの文化・観光資源を活用した独自性ある街づくり」を最重要事項とした場合、再開発事業は現状進めるべきでしょうか?

現状では、再開発事業は地域特性を活かしきれておらず、進めるべきではありません。むしろ、福島ならではの文化・観光資源を軸にした別案を検討する方が効果的です。

なるほど。別案として提案してもらった、
1.福島ならではのテーマパーク型再開発:「ふくしま四季と文化体験拠点」
2.観光と健康を融合したウェルネス拠点:「温泉×健康×観光」
3.地域文化・歴史拠点:「ふくしま歴史回廊」
は、なんだか可能性を感じます! でも、それって本当に実現可能なんでしょうか?

実現可能性を高めるためには、以下のプロセスが必要です。
1.現状分析と課題抽出:市民の声を収集し、既存資源を棚卸しする。
2.設定と計画変更:具体的な目標を設定し、柔軟な計画変更を行う。
3.ステークホルダーの合意形成:地域全体で取り組む体制を構築する。
4.実行フェーズ:段階的に実施し、効果測定とフィードバックを繰り返す。

なんか、やるべきことがたくさんあるな…。でも、AI先生がいるなら、なんとかなりそうな気がしてきた!
それで、これらの別案をより実現的にするためには、どのようなプロセスが必要でしょうか?また、実際に進行中の再開発事業が全くの別案に変更された実例と、それが成功へと繋がった実例があれば教えてください。

実現可能性を高めるためには、以下のプロセスが必要です。
1.現状分析と課題抽出
-市民の声を収集: 市民参加型ワークショップやアンケートを通じて、地域住民が望む街づくりの方向性を明確化します。
-既存資源の棚卸し: 福島市独自の観光資源、文化、産業(農産物や伝統工芸など)を整理し、再開発計画にどう活かせるか検討します。
2.目標設定と計画変更
-具体的な目標設定: 再開発の目的を「福島ならではの文化・観光資源を活用した独自性ある街づくり」に明確化し、そのための具体的な指標(例: 観光客数増加、市民満足度向上)を設定します。
-柔軟な計画変更: アジャイル型のプロジェクト管理手法を採用し、変更に迅速に対応できる体制を整えます。
3.ステークホルダーの合意形成
-変更管理委員会(CCB)の設置: 計画変更時に第三者的視点から妥当性を判断する委員会を設けます。
-官民連携: 地元企業や商工会議所、観光協会と連携し、地域全体で取り組む体制を構築します。
4.実行フェーズ
-段階的実施: 小規模なプロジェクトから開始し、市民や観光客の反応を見ながら段階的に拡大します。
-効果測定とフィードバック: 定期的に進捗と成果を測定し、必要に応じて計画を修正します。

計画変更が成功した実例として、
1.堺東駅南地区第一種市街地再開発事業(大阪府堺市)
2.大手町土地区画整理事業(東京都千代田区)
があります。

ありがとうございます!
最後に、逆に現在の再開発案のまま進行した場合の最悪の結果を具体的に教えてください。また、そのような結果になってしまった事例もあれば教えてください。

現行の再開発案を進めた場合、福島駅前は以下のようになってしまう可能性があります。
1.商業的失敗による空洞化
-テナント誘致の失敗
-郊外との競争に敗北
2.財政負担の増大
-市民負担の増加
-「塩漬け」の土地化
3.地域全体への悪影響
-市民の失望と信頼喪失
-地域経済の停滞

同様の失敗事例として、
1.長崎駅前再開発(長崎県長崎市)
2.宇都宮駅西口再開発(栃木県宇都宮市)
があります。

うわー、なんか想像以上に大変なことになりそうですね…。
でも、AI先生が教えてくれたプロセスと事例を参考にすれば、「福島ならでは」の街づくりへと計画を転換しつつ、成功への道筋を描ける気がしてきました!

私も、データ分析と情報提供で協力します。一緒に、福島の未来をデザインしましょう!

頼りにしてます、AI先生!
今回のカイギで、福島駅前再開発の新たな可能性が見えてきた気がする。
もちろん、道のりは険しいかもしれない。
でも、AI先生と一緒に、福島らしい未来を創っていけるのではないか?みんなもぜひ、意見やアイデアを聞かせてほしい。

あとがき
コラム「福島駅前再開発を前に、僕たちが考えるべきこと」の続きにもなりますが、福島駅前交流・集客拠点施設の中間報告会に参加して、再開発事業の一番の課題だと感じたのは「行政・民間・市民」それぞれの立場の違いから生まれる言葉の壁、立場が違うことで生じるコミュニケーションのズレでした。まるで、みんなが違う言語を話しているみたいで…。
もちろん、今の再開発事業に否定的な意見もあるけれど、僕は再開発そのものを否定するつもりはありません。だって、この街には新しい風が必要だし、それが経済的な活力につながることも理解しているから。(改めて伝えます)それに、何もしないで衰退していく街を見るのは、もっと辛いじゃないですか。
だからこそ、今必要なのは「意思ある会話」をすることだと思うんです。行政と市民、若者と大人、お互いの立場を理解し合いながら、本音で語り合う場がもっと必要なんじゃないかなって。
過去の再開発事業を調べてみても、同じような事例がたくさんありました。これは、もしかしたら日本における「再開発事業のジレンマ」なのかもしれない…
これらに気が付いたとき、「今までのやり方・考え方では、また同じことの繰り返しだ」と思ったんです。どうにか別の方法で現状を変えることはできないか、立場の違いが生み出す言葉の壁を解消できないか。そう考えて、たどり着いたのが「AI(人工知能)に頼ろう!」というアイデアでした。
AIは、人間が生み出した平等で信頼のある、一番中立の立場に置かれた存在だと思います。彼に頼れば、新しい可能性が見出されるんじゃないかなって。
そんなわけで、今回の「AI先生と一緒に再開発を考える街の未来」という妄想が生まれました。
皆さんの「再開発」への興味が深まり、考えるきっかけになれば幸いです。次は現実でお会いしましょう。
※本コラムでのAIとの対話は、実際にAIと行った対話になります
※本コラムはすべてフィクションです。情報をすべて鵜呑みにするのではなく、「ひとり一人が自分の意志ある意見を持つ」きっかけとなるように願っております。
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