フェトゥレ・フルーリエ 〜花と器のティータイム〜 画像
EVENT

フェトゥレ・フルーリエ 〜花と器のティータイム〜

「春の喜多方に訪れた、ささやかな祝祭」

春を祝うインスピレーション

フランス東部・アルザス地方にある街コルマールでは、春の訪れを祝う祭りが行われます。花やクラフト、音楽とともに季節の変わり目を慈しむその空気を、福島県喜多方で再解釈したイベントが「フェトゥレ・フルーリエ 〜花と器のティータイム〜」

やわらかい乳白色とブルーのグラデーションが美しい器。春の午後にぴったりの佇まい。

会場は「来るべき言葉のために」

イベントの舞台となったのは、ギャラリー兼文化スペース「来るべき言葉のために」。写真家・福田啓道さんが喜多方にUターンし、2023年に立ち上げたこの場所は、アート展示のほか、地域資源の再編集や若者の居場所としても機能しています。

かつて商社だった建物を改修して生まれたギャラリースペース。時の積み重ねがそのまま魅力に。

春色の空間と、うつわの時間

主催は、「来るべき言葉のために」で不定期に営業する器の店「utsuwa kou.」の小林さん。
春の植物、美しい器、そして甘いお菓子とともに、来場者は思い思いの時間を過ごしました。

空間に溶け込む音楽と春の彩り。JAZZライブも開催されました。

出展者と春のテーブル

福島県内各地から個性豊かな出展者が集い、それぞれの「春の一品」が並びました。

丁寧に袋詰めされたクッキーたち。ひとつひとつに物語が詰まっている。(オノガワ菓子店)
スコーンやケーキ、小麦とバターの香りが空間に広がる。(窓辺)
手に取った瞬間、器との静かな対話が始まる。(utsuwa kou.)
植物を引き立てるのは、温もりある革の素材。使い込むほどに味わいが増す、手仕事の逸品たち。(baihu)
陽の光が差し込む午後、花と器に囲まれて、深く静かなひとときをお茶とともに。(港屋漢方堂)
「ことばと暮らしの距離」を縮めるZINE。喜多方と福島をつなぐきっかけが、この場所から生まれる。(YOUNiiiiQ)

ゆるやかに流れる時間

空間全体に流れていたのは、せわしない日常から解き放たれるような、穏やかな空気。お茶とお菓子と器、ワインと音楽。
時とともに移ろうこの場所で、誰もがそれぞれの春を過ごしていました。

色とりどりの花たちが、春の訪れを華やかに祝福する。(F&A apartment)
夜にはワインとビールが並ぶBar Timeへ。音楽とグラスを片手に、誰かとの距離が少しだけ近づく時間。(entra、ニュー北京亭)

春は、またやってくる

初開催のこのイベントには、地方に新しい風を吹き込もうとする人々のまなざしがありました。
今はまだ小さな集まりでも、来年、再来年と積み重なることで、「フェトゥレ・フルーリエ」は喜多方の春の風物詩となっていくかもしれません。

”言語化されなれない現実や感覚”。それはすべて、時とともに積み重なることで”将来現れる現実や感覚”の断片である。

INFORMATION

来たるべき言葉のために

〒966-0835
福島県喜多方市行作7599-2

予約受付期間:12カ月先まで予約可能
申込期限:利用日の7日前まで予約可能
最低利用時間:2時間から利用可能
予約方法:予約リクエスト制

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伊藤愉快

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