ごしまにとってのふくしま

「日常が少し広がるだけ」の時間
「イベント」と聞くと、どこか遠くの、特別なものを想像するかもしれない。
けれど「日常市」は、そんなイメージとは少し違う。
駅前の再開発が進む福島市の中心部――その隙間に生まれた一日限りのマーケットは、
あくまで「私たちの暮らし」の延長として、街角にぽつんと現れました。
手づくりのテーブルと、白い布がかかった小さな屋台。
コーヒーや焼菓子、クラフト雑貨やZINEが並ぶその光景には、来場者の笑顔とゆるやかな時間がありました。


出店者たちが紡ぐ「日常の景色」
この日集まったのは、福島で活動する個性豊かな出店者たち。
どのブースにも物語があり、それぞれの営みがこの場所を“特別じゃない特別”に変えていました。
AISTI(@aisti_ploion)

Velum(@velum_jp)

窓辺(@madobe___)

CHN(@hoji10)

達磨農園(@daruma_nousen)

スナック愉快(@tanosii_kai)

このほん、このまち(@kono_hon.machi)

YOUNiiiiQ(@youniiiiq)

FuTu(@futu_2024)

ただ「そこにいる」ことの豊かさ
出店する人も、訪れる人も、まちの当事者。
まるで公園のように開かれた場に集まって、それぞれの関わり方で心地よい余白を共有していたこの日。
何かを買うでもなく、誰かと話すでもなく、ただ座ってぼんやり過ごす人の姿さえ愛おしい。
まちは、こんな風にして、誰かの手によって少しずつ耕されていくのだと感じました。
だからこそ、誰かが助けてくれることに甘えたりせずに、
言っていることとやっていることが矛盾しないように、
自分たちの想いを形にしていくのが、大切な在り方ではないだろうか。


「特別なことではなく、日常が少し広がるだけ」
そんな考えのもとに集まった人々がつくる場には、
肩ひじ張らない優しさと、確かな意思が共存していました。Produce by Ploion(@ploion_logbook)
INFORMATION

駅前にぎわい広場
福島市がJR福島駅東口の再開発エリア内に設けた暫定利用の公共スペース。
再開発工事が始まるまでの期間、地域の賑わい創出を目的として、市民や団体に開放されている。