感性を磨くこと
Lives – “五感”
すっかり秋の音を感じるようになってきましたね。
あ、そうそう、”蝶鮫月”皆様はみれましたか??
今月は9月29日の十五夜、中秋の名月。見応えがありそうですね。
今日は月のお話しではなかったので、この辺にしておきます。
さて、皆さんは五感に意識を向けたことはございますか??
一般的に、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚 の5つの感覚を”五感”と呼んでいますね。
いきなりですが、この感覚って、神様からの賜物だと思うんです。
五感から呼び起こされる記憶もありますよね。
春に薫る混合した花の香り。夏の散歩中にどこからともなく聞こえる甲子園の実況の音声。秋に切り替わる瞬間の涼しい感触。真夜中に降る雪だけが奏でる音とアラジンストーブの匂い。
感覚のコラボで生み出す記憶もあります。
金木犀の香りがすると、小学生の登下校の記憶と同時に当時聞いていた音楽が頭に流れたり、懐かしい味を感じた時に、蘇る祖母の笑った顔と祖父がいつも観ていた水戸黄門の音声。
そんな感覚を感じた時、なんだか気持ちがスッと平穏に戻るんです。
分かってくれる方がいたら嬉しいなぁ。
五感では嗅覚が一番記憶との結びつきが強いとされ、嗅覚で記憶が蘇ることをプルースト効果とも言います。あ、家族で移動するコーヒー屋さんのお名前ですね。
不思議とこの文章を読みながら、コーヒーの香りを連想したり、周囲の音に耳が傾きませんでしたか??
五感に少し意識を向けている時間って心にも余裕ができる気がする。
心の余裕の時間が少しあるだけで、深く呼吸ができます。
第六の感覚
少し前に”五感を磨くこと”について一晩考えた時があります。
感覚を磨くことで、神羅万象に対し感受性が豊かになり、今後私が提供するサービスや空間づくりにもその成果が出るのでは。最終的にそれを受け取ってくれる人には、生活をより豊かにかつ未知だった選択肢を知って貰えたらなと。これって、どんな経営者も知らずに自然とやっていることではあるけれど、あえてここに言葉にしておきます。
そこで少しだけ、五感を研ぎ澄ますために実際に今も心がけていることを紹介します。
知りたい人に向けて共有しますね。笑
視覚:1日の中で自分が美しいと思う情景を見つけること。例えば、店内に入る日差しを観察してみる。時と共に光と影がアートを作り出す。さらに言えば、外の環境や天気によって表情も変わる。空を観察する時間もまた良い。雲の量、形、空の色、そこから空の名前を調べる。昔の人ってすごいなぁって。
聴覚:サウナの一連の所作にしている外気浴。目を閉じて、周囲の音に集中する。
水・虫・植物・人・機械音…
大まかな分類をした後に、さらに繊細に聞き分けてみる。音の種類、距離、質感、数、目を閉じて周囲をイメージする。疲れる前に目を開けて、答え合わせをする。シンプルに楽しいです。笑
嗅覚:日頃から匂いには敏感に。お香の香り、自然の匂い、ネガティブな臭い。
食事を楽しむときは嗅覚を優先する。自己嗅覚の本棚を増やし、そこへ振り分けしていくこと。
味覚:コーヒーのカッピングが一番鍛えられるかもしれない。
コーヒー以外でも食事の際は嗅覚の次に味覚の振り分け。嗅覚・味覚どちらの時でもフレーバーホイール / ツリー (カッピングで使う)を頭の中にイメージするのがいいと思います。そこから、食材当てをしたり、新しく食材を知ることが多いです。
触覚:質量や尺度を触覚で測ること。毎日コーヒー豆を測っていると、他の食材でも通用することが
あって楽しくなります。また、ホテルに行くと、シャワー室の壁や床、椅子やベットの心地よさ、タオルの肌触り、全て触って感触をなるべく覚える。
そんな感じですね。
そもそも。人間って興味のないものはで五感で捉えても記憶として残りません。
逆に、興味あるものや意識をするとその関連情報が五感を通じて次々に入ってくる。
これにも確か、なんちゃら現象という名前があった気がします。
現在は高ーーーーくアンテナを伸ばしながら、
この香りのコーヒーならこんな味かな。飲んでみたら想定外。
この雑貨はVaseに合いそうだなぁ。
この人はなんだか魅力があって、何か面白くなりそうだなぁ。
このイベントならこのくらい集客できそうだなぁ。
この服はこのくらいの料金かなぁ。お、ニアピンだ!!!
いつも歩く街でもなんか違和感があるなぁ。あ、ここのドアの色が変わったかも。
Instagramを見ていても必要な情報だけを取得する。新しいプロジェクトが始まっているな。
そんなことを一瞬一秒繰り返すことで
自分だけのフィルターができ、さらに繊細になっていく。
最近はその実感があるんです。
五感を巧みに使うことで、”なんとなく”の解像度が上がっていく。
そしてその五感に、個人の興味や関心、生き方をブレンドすることでできるのが
その人の所謂 “第六感”になのかなと。
第六感は世界に2つとして同じものは無い。似ているものは存在するが同一は無いと考えます。
齋藤 友希の第六感を最大出力で表現しているのが、Vase なんです。五感をコントロールすれば世界が変わって見えてきます。ただし注意は、感情は五感とはまた別だということですね。