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安斎遥平 / Calme Coffee

安斎 遥平 さん

きっかけは、ユニクロでのアルバイト

自己紹介をお願いします。

カルムコーヒー店主の安斎遥平(あんざいようへい)です。1987年6月19日生まれで6月19日はリバービーチコーヒーの高橋誠さんと一緒です。(笑)

出身は郡山市です。福島市には30歳の時に前職の都合で来ました。特技は、3歳~小6まで続けていた水泳と小5~高校まで続けていた剣道です。泳ぐことが好きです。

高校からの経歴を教えてください。

郡山市内にある工業高校出身です。工業高校を選んだ理由は、家から近かったのと県立高校に行くことで両親に楽をさせたいという気持ちから選びました。その時は、将来自分がなにをやりたいか考えていなかったのでとりあえず行ってみようかなという感じでした。ただ、工業高校での勉強は本当につまらなかったです。そのせいか、大学は反発するようにいわきの文系大学に進学しました。いわきの大学を選んだ理由は、本当にどこでも良かったのと海の近くに行きたいなと思っていわきの大学を選びました。

どんな学生でしたか?

大学進学と同時に一人暮らしをはじめて、そこで自炊や家事をした経験は今でも生かされています。勉強は、ほとんどしていなかったです。大学生時代は、遊び倒してやろうという気持ちでとにかく遊んでいました。(笑)

学生時代、アルバイトはしていましたか?

ユニクロでアルバイトをしていました。そこで接客業に魅力を感じ、人と関わる仕事が楽しいと思うようになりました。次第に仕事をするならサービス業だなとも考えるようになりました。

大学卒業後の進路を教えてください。

ユニクロでのアルバイトがきっかけでサービス業に魅力を感じ、サービス業がやりたくて群馬の携帯販売会社に就職しました。ですが1年くらいで辞めてしまいました。全然楽しくなかったですね。携帯販売は、契約が2年なので一度契約をしてしまうとそのお客さんと合わなくなってしまいました。その一期一会な接客が自分の思い描く接客ではなかったです。

スタバの好きなメニューは“抹茶フラペチーノ”

コーヒーの道に進んだきっかけは?

仕事を辞めたきっかけにもなるのですが、仕事を辞める少し前からスタバに魅了を感じて通うようになりました。今でも理由は覚えていないのですが、店の雰囲気と抹茶フラペチーノはとにかく好きでした。通っているうちに、自分よりも若い子が指示出しやフロアチェックをしている姿がとても輝いて見えて憧れを抱くと同時に「自分がやりたいのはこれだ!」と思いました。その時、自分がやっていた携帯販売の接客とのギャップもあったのかもしれませんね。そうしてスタバで働きたいと思ったタイミングで、タイミングよく福島にスタバができることを知りすぐに応募しました。そして、そのままオープニングスタッフとして働くことになったのです。(笑)

コーヒーを好きになったきっかけは?

コーヒーは、元々飲めなくてスタバに入ってからも嫌いでした(笑)今だから言えますけど、営業前にあるテイスティングではカップに入ったコーヒーをひと口だけ飲んでは隠れながら捨てていました・・・(笑)酸味のあるコーヒーは、とてもじゃないけど飲めなかったですね。コーヒーが飲めるようになったタイミングは、入ってちょうど1年くらい経ってからです。皆でブラックエプロンを目指すようになったのがきっかけです。コーヒーを勉強するようになり、テイスティング会をした時です。皆でお菓子持ち合って合わせてみようとなりました。僕はグァテマラがまぁまぁ飲めるくらいで、それに合うだろうとブラックサンダーを買っていきました。そして、合わせて飲んだ時にはじめて「あれ、美味しいな」となりました。「お菓子と合わせるとこんなに美味しいのか。こんなにもコーヒーの表情が変わるのか」と気が付くことができました。そこから少しずつコーヒーを飲むようになって、カフェに行った時にはコーヒーとスイーツを合わせることを楽しむようになりました。そして、段々と味の違いも分かるようになってきたくらいからコーヒーが好きになりました。

ブラックエプロン:スタバのブラックエプロンは、年に一度の社内試験に合格したバリスタだけが手に入れられるコーヒーマスターの証。一度合格したらそれでOKではなく、ブラックエプロンバリスタであり続けるには、毎年試験に合格し続けなければいけないらしい。

グァテマラ:フルーティーな酸味と花のような香りが特長のコーヒー。深いコクがあり、やさしい甘さの後味が上品で飲みやすい。産地によって違いがあるが、重めのボディでチョコレートやナッツのような甘みもある。

仕事を豊かにしないと、生活は豊かにならない

独立しようと思ったきっかけは?

スタバでは、約8年半勤めました。スタバでの8年半は辛いこと半分、楽しいこと半分でした。自分が憧れた接客をすることはできたのですが、社員になり役職が上がるにつれて自分のやりたいことと会社の方針にずれを感じるようになりました。自分の接客に対する考え方が変わったのもあるかもしれません。そう考えるようになった時期に結婚で将来のことを考えるようになったことや、リバービーチコーヒーの高橋さんが独立している姿をみてこんな生き方もあるのかと知ったことで独立を考えるようになりました。

独立にはどう踏み切りましたか?

独立を考えるようになった時、はじめに自分にいらないものを排除しました。具体的には、①自分がやりたくないことを部下に指示をしないようにしたい②上司から会社のことを言われないようにしたい③明るさが大前提で、1日に1,000人来るような接客はしたくない④自分でハンドドリップのコーヒーを淹れたい

こんな感じで自分がやりたくないことを排除して、自分の生活を豊かにする方法を考えて行ったら独立に繋がりました。

カルムは「穏やか」という意味

「カルムコーヒー」オープンまで

本格的に準備を始めたのは2019年くらいです。最初は、郡山の雑貨店「at home(アットホーム)」さんをお客さんから教えてもらったのをきっかけに、そこでコーヒーを淹れさせてもらいながら独立の準備をしました。その当時は、家賃が発生しなかったのでほぼノーリスクで営業と準備をすることができたので大変有難かったです。営業では、ただコーヒーを淹れるだけでなく自分の名前を知ってもらえるようにお声掛けいただいたイベントは県内であれば場所を選ばずに出店しました。ひとつ目標として、1年間でInstagramのフォロワーを1,000人にしようと取り組みをしながらコツコツと営業を続けました。そして、ちょうど1年が経過し目標であったフォロワーが1,000人を達成した時です。今、店舗を構えている「アートさをり」さんから事務所内に店舗を構えないか?とお声掛けいただきました。ですが、この時には他の物件が決まりかけていたのとあまりにもいい条件過ぎて怪しく思ってしまい2回もお断りをさせていただきました(笑)それでも、所長さんが郡山まで提案書を持って話に来てくれて「カルムコーヒー」の名前の由来とコンセプトである「穏やか」が「アートさをり」のコンセプトと一致していることを知り、直感でオープンを決意しました。

空間に散りばめられた”穏やかさ”
丸みを帯びたインテリア

オープンから今日までを振り返って

オープン日は2021年4月1日。仕事を辞めてからちょうど1年半後のオープンでした。そして、今年の4月に1周年を迎えることができました。コロナ禍でのオープンで早々に緊急事態宣言になり上手くいかないこともありましたが不思議と「なんとなく大丈夫だろう」と思うことができていました。時間があるときに自家製スイーツの提供を準備し、SNS等を通じてカルムコーヒーと自分を知ってもらうための発信をすることができたからこそ今のカルムコーヒーを創ることができたと思っています。

今後の目標を訊かせてください。

「カルムコーヒーじゃなきゃダメだ」と言ってもらえるくらい、コーヒー店として突き抜けたいです。その為に今一番に考えていることは移転です。この場所でカルムコーヒーとしてスタートを切れたことは本当に申し分なかったです。ただ、自分のことを120%表現したいと思った時に店舗を持ちたいと考えました。自分の店をどこよりも魅力的にし、県外からも人を呼べるようにしたいと思っています。それが福島に人が集まるきっかけにもなれば嬉しいです。

最後にYOUNiiiiQの読者へひと言いただけますか?

「なんでもいいからやってみなよ」

頭でっかちになって知識ばかりが先行して行動できなくなるよりは、とりあえずやってみて自分を表現した方がいいと思います。僕は、仕事が人生の大半を占めると考えた時に仕事が豊かにならなければ生活は豊かにならないと思って行動をしました。実際、なんとかなりました。そんな僕だから言えることなのかもしれませんが行動することを大切にして欲しいです。

安斎さんInstagram
カルムコーヒーInstagram
カルムコーヒーYouTube

INFORMATION

Calme Coffee/カルムコーヒー

住所:福島市南沢又前田5-27
営業時間:10:00-17:00
定休日:水曜日、第3火曜日

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伊藤愉快

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