第1話 1日だけ、眠らないまちをやりませんか?
ほっとひとやすみができる「窓」のような存在を目指して 栗花 夏鈴さん【Youth Finder】
自分の考え・手段で何かをしたいと思っている人・挑戦している人が福島にはたくさんいる。
「Youth Finder」では、様々な活動をしている、福島県出身・在住の若者(10~20代)をピックアップしていく連載企画です。
15人目は、「窓辺」という屋号で店舗を持たずマルシェへの出店やpopupでカフェ営業をする栗花 夏鈴さん(25)。
「自分の内側と外の世界のバランスを整えるきっかけになるような場所・存在」を目指して活動を始めた栗花 夏鈴さんに話を聞きました。
現在の活動について教えてください
「窓辺 」という屋号を掲げ、店舗を持たずマルシェへの出店やpopupでカフェ営業をしています。焼き菓子を中心に、季節の果物を使ったお菓子を焼いています。
窓という字には、”内と外をつなぐもの”という意味合いがあります。まだ実店舗を持つ予定はありませんが、窓辺のお菓子や将来あるかもしれない空間を通して、皆さんがほっとひとやすみできるような 自分の内側と外の世界のバランスを整えるきっかけになるような そんな、自分の生活するところに、こんなところがあったらいいなと思う場所・存在をゆっくり目指していきたいと思っています。
現在の活動を始めた”きっかけ”を教えてください
地元の短大を卒業して、栄養士として東京に就職し、主に事業所で食事を作る仕事をしていました。福島に戻ってきてご縁があり笑夢カレーで働き始め、お店で出すドルチェを担当させていただくことになりました。元々ご飯を作ることと同じくらいお菓子を焼くことが好きだったので、試行錯誤しながら納得いくものを作りお客様の喜ぶ顔が見れる、とてもやりがいのある毎日を送っています。
そして数年が経ち、自分の中で “一から全部自分でやってみたい” という想いが生まれました。
わたしは普段よくひとりでカフェに行きます。美味しい珈琲と甘いものを食べながら、自分の気持ちを整理して心を整える時間がとても大切です。その他にも、ゆっくり流れる時間や心地良い音楽、時々話を聞いてくれる店主さんなど、色んな要素が合いまって居心地の良い空間が作られていること。飲食業を経験し、お菓子を焼く毎日の中で、自分もいつかそんな空間も含めて誰かのひとやすみできる場所を提供する側になれたらと思い、窓辺をはじめました。
活動を始めて変化したことはありますか?
支えてくれる人がいるからこそ活動ができることを実感したことです。お菓子の作成から販売、その他の作業を一からひとりでやってみて大変さを実感すると同時に、困ったときに手を差し伸べてくれる周りの家族、職場のメンバー、友達の存在がとてもありがたく感じました。ひとりでは何もできないこと、初心を忘れずにこれからも活動に取り組んでいきたいです。また、まだ半年も経っていませんが、窓辺をはじめていなかったら出会えなかったお客様や再会できた昔の友人、新たな人との出会いや繋がりが増えたことがとても嬉しいです。
人生に影響をもたらした”モノ”
MOON mica takahashi COFFEE SALON のmicaさん。東京にいたときいちばん心惹かれたお店です。
夜、月の見えるお店でおいしい珈琲と甘いもので静かに自分をあまやかす時間。コロナ禍だったのもあり、数えるほどしか行けませんでしたが、静かな店内を通してパワフルなmicaさんのエネルギーを貰える不思議な場所に、密かにずっと憧れています。すぐには行けない場所だけど、またいつか行きたいな。 他にも沢山ありますがセブンルールという番組や北欧くらしの道具店のモーニングルーティンなどをよく観ていて、芯のある素敵な女性の姿を見ては自分もこうなりたいな、と刺激を受けています。続けることってとても難しいと思うから、どんな形でも “続けていることがある人” をとても尊敬しています。
福島の印象を教えてください
つながりが強く、持ちつ持たれつが自然にできる、あたたかい人が多いと思います。温泉や自然溢れる場所が多くリフレッシュできるところ、個人店のおいしいご飯屋さんが多くあるのも楽しいです。
今後の展望/目標を教えてください
活動を続けて窓辺を知ってもらうこと、マルシェ出店やpopupを通して顔を合わせてお客様と繋がること。自分の無理のない範囲で、少しずつ窓辺を表現できたらと思います。今わたしが働いているカレー屋さん、 Curryria&Cafe笑夢でもゆくゆくは定休日に間借り営業をしてみたいなと考えているので、まずは沢山の方に知ってもらえるように頑張っていきたいです。☺︎
プロフィール
名前:栗花 夏鈴
出身地と在住地:福島県伊達市出身・在住
趣味:読書、一人でカフェに行くこと