そい にとってのふくしま

福島市で生まれ育った私にとっての福島とは、
「家族・昔からの仲の良い友達がいる、住みやすくて離れたくない場所。ただそれだけ。」
少し前の私ならこう答えたと思う。

新しい土地で暮らすのも、新しいことに挑戦するのも、
何もかも自分自身の環境を変えること自体が億劫、
ただのめんどくさがり屋だった。

3年前、コロナウイルスの流行が始まり、気軽に外食ができない、
友達ともなかなか会えない、家に籠るだけの生活。

そんな生活に嫌気がさし、コロナ対策も踏まえて、
私は始めて1人でカフェを訪れた。
怖くて緊張していたが、お店の方が暖かく迎え入れてくれて、
お話をすることができた。

その日からか、1人でカフェに行ってはお店の方やお客さんとお話をして、新しい考え方や世界を知ることが楽しくなった。
大変なことももちろんあるけれど、
自分のやりたいことのために行動している姿に惹かれて、
私自身新しいことにチャレンジしてみたいと思うようになっていった。

たくさんの出会いの中で、
福島には私がモデルにしたいと思う素晴らしい方々がいる。
その人の生き方に憧れ、自分自身がその人に近づきたいから行動する。

私は福島にしか住んだことがないから他のところは分からないが、
旅行して帰ってきたときにとても安心する。
福島はゆっくりとした時間が流れてるからだと思う。
何もなく、ゆっくりとした時間が流れてるからこそ、
自分と向き合ったり、人と丁寧に付き合えるのではないか。
福島にはあまり遊ぶところがなかったりするけれども、
何もないからこそ、人とのつながりが密になるのではないかとも思う。

そして、人との繋がりが、自身の視野を広げ、
成長につながるのではないか。

今の私にとっての福島とは、
「人と人との繋がりがあたたかく、自分と向き合い、成長できる場所。」

これからも繋がりを大切に、成長し続けたい。