めいに とってのふくしま
私とスペシャリティコーヒー【CoffeeLover】
幼い頃、父の会社の事務所に行くとたばことコーヒーの香りが充満していて幼いながらに“あ、大人の匂い・・・少し背伸びした場所に来てるな私”っていう感覚がありました。
私にとってコーヒーは大人の香り。幼い頃に飲んだ大人の味は苦くて、甘いお菓子で緩和されるそんな存在でした。それからずーっと「コーヒー=苦いもの」が私の中に定着していたのですが、あるコーヒー屋さんとの出会いでコーヒーに対する認識が変わったんです。
「そもそもコーヒーって何だと思う??コーヒー豆はコーヒーチェリーっていう果物の実を煎ったものなんだよ。だから本来のコーヒーは果物のフレーバーの味がするんだよ。苦いって感じるのは焦げの味。逆に、よく酸味という言葉を使うけど酸味って理解するより“果実味”って理解してごらん。もっとコーヒーのおいしさがわかるようになると思うよ。」
衝撃的でした。コーヒー豆ってコーヒーチェリーっていう果物の実なの!?とか、幼い頃に「コーヒー=苦いもの=大人」と思っていたのは焦げだったの!?とか(笑)
幼い頃からコーヒーってこんなものだって勝手に信じてそんなコーヒーを好きって言っていたことが少し恥ずかしくなるくらい自分の常識が覆された瞬間でした。
常識が覆されてから、私のコーヒーへの向き合い方がびっくりするほど変わりました。
今までコーヒー1杯を飲むのにかける時間は5分だったのに、それが30分に。
今まで飲んでいたホットコーヒーは熱いうちに飲まないとおいしくなかったのに、教えてもらった“スペシャリティコーヒー”は温度が冷めても美味しくて、温度によってフレーバーが変わるなんて知ってしまったらごくごく飲んでしまうのは本当にもったいなくて(笑)
今ではお店だけではなく、家でもハンドドリップで“スペシャリティコーヒー”を楽しむコーヒーユーザーになっています(笑)今まで試験勉強で夜中に眠気を覚ますために・・・とかなんとなく喉が渇いて水よりは味がついている飲み物が飲みたいから・・・みたいな理由で飲んでいたコーヒーが、もうそんな理由で飲むことはなくなって、もはやデザート感覚でフレーバーを選んで、ゆっくり温度によって変わりゆく味を楽しみながら飲む存在になりました。すごく贅沢な時間だし、そんな時間にしてくれる“スペシャリティコーヒー”の存在は、普段看護師として神経を研ぎ澄ましながら働いている私にとってかけがえのないものです。
そんな存在に気づかせてくれたコーヒー屋さんにも、私に様々なコーヒーの味と時間を提供してくださったコーヒー屋さんにも本当に感謝してもしきれないです。
ここまで私とコーヒーの話を読んでくださった方が少しでも“スペシャリティコーヒー”に興味を持ってくださって贅沢なコーヒータイムをとることができたら幸いです。
あなたもスペシャリティコーヒーと贅沢な時間を過ごしてみませんか??
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