せら庵【食堂の歩きかた】

　生活を豊かにするもの「衣・食・住」にも生物の三大欲求にも「食」が存在する。私が「食」に興味を持ったのは、小さい頃から美味しいものばかり両親に食べさせてもらっていたからだろう。さらには19歳の頃からハマり続けている「孤独のグルメ」による影響だろう。

「せら庵」

ふらーっと福島市内を歩っていた時に見つけてから、今も通い続けているこの場所。緑色の暖簾をくぐり中に入るといつも通り垂れ流しのラジオがまず耳を覆う。カウンター4席、テーブル席は8人ほどで満席になる小さなお店。ここは福島稲荷神社の南側、雑居ビル1階「せら庵」。私が大好きな食堂だ。食堂だと言ったが、夜は居酒屋。店の奥にはワインセラーも完備してある。店内の壁には福島市の古来の地図が貼られており、歴史を感じさせる。

メニューは日替わり1種類。700円。ご飯は大盛りに変更可能。

本日のメニューは「豚ロースのガーリック風味醤油焼き・フライドポテトハーブ味・なめ子と豆腐の味噌汁」もちろん味は抜群。さらに店内の雰囲気が美味しさをより加速させる。

「せら庵のすゝめ」

カウンター席に1人座り、厨房からの匂いに胸を弾ませ、店内に響くラジオを聴きながらご飯を待つ時間が私は大好きだ。だから私は決まって厨房に近いカウンターに座る。メニューは店頭まで足を運ぶまでわからない。今日のメニューはなんだろう。メニューが分からないことが私の高揚感を引き立てる。

今日は手荷物が多かったのにも関わらず、私がカウンター席に無理矢理座ろうとしたので、ご厚意でマスターにテーブル席を案内していただきました。今回カウンターは断念…次こそは。

「せら庵」是非足を運んでみてください。