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Episode1.「なにもなくて、よかった」

地元である福島への物足りなさ、それが今日僕たちの動いている根本にあると思う。僕たちは、福島に生まれて福島で大人になった。そして、今でも福島で暮らしている。福島は僕たちにとって遊び場であると言える。

遊び場をもっと楽しくも面白くもしたい、遊具は多ければ多いほど楽しいに決まっている。友達もたくさんいた方がいい。どうすれば全部叶えることができる?それをずっと考えていた。

ふくしまには、なにがある?

子どもの頃から何度も足を運んだ「飯坂温泉」。福島市民にとって、はじめての温泉は飯坂温泉である人がほとんどではないだろうか。それも外の温泉街に行った時に無意識に比べてしまう、感じてしまう福島の温泉街の寂しさ。これが温泉街という光景か。この差はなぜなのだろか?

それでも、僕たちにとっても最寄りの温泉が飯坂温泉であることには変わりがない。大人になった僕たちは車を走らせ温泉やサウナを目的に飯坂温泉によく行くようになった。そして、街を歩いている時に今だからこそ見えてきた、なんとなくいい「ロケ―ション・廃旅館・老舗の食堂」ふくしまには、飯坂温泉があるのではないか?

温泉街の風景
温泉街の街並み
共同浴場「鯖湖湯」

僕たちにはなにができる?

飯坂温泉に魅力を感じた。でも、やはり勿体なさを感じる。大人たちが昔の飯坂温泉は繁華街だったというけれど、今の飯坂町からはそれが全く想像できない。でも、昔は繁華街だったということは、またそうなるポテンシャルを持っているということではないか?【勿体ない飯坂温泉をどうにかしたい】そう思ったのがすべての始まりだった。

かつては栄えた温泉街。温泉というコンテンツを最大に活かしつつ、何か新たな風を街に吹き込めたら。Vase (福島市内のカフェ) の2周年イベントを旧堀切邸でやろうか?若者輝けるイベントを企画しようか?とにかくなにかしたい!そう思い考えていた。そして、自分達だけではなく、飯坂の現状やポテンシャルを多くの人に知ってもらいたかった。その中で同じくなにかしたいと思う人が増えてくれれば面白いことができるのではないか。僕たちにはなにができるのだろうか?

足が悪くなってしまったら、この階段は登れるのだろうか?
飯坂温泉でなにかしたい人は、たくさんいるのではないだろうか?

言葉と行動がチャンスを与えてくれた

想いも、アイディアも溢れるようにあった。でも、それを僕たちだけの力で形にするのは難しいことだらけだった。でも、諦めたくはなかった。だから、言葉にし続けてブログにもその想いを綴った。「飯坂温泉が気になっている、飯坂温泉でなにかをしたい」と。

そんな時、言葉と行動が繋がりを作ってくれて飯坂温泉をなんとかしようと動いている大人に巡り合わせてくれた。そして、飯坂温泉に対する想いを書いた記事を読んで、その想いに共感してくれた。

この時はまだ、コーヒーフェスティバルをやることになるなんて思っていなかったけど、ここからすべてがはじまった。

飯坂町の観光文化交流施設「旧堀切邸」の足湯

「ふくしまにはなにもない」なんて、今の僕たちは思っていないけど。今もまだ、そう思っている人がいてくれて今となってはよかったと思っている。

なにもないなら、創ればいい。僕たちの暮らす街の楽しみは、僕たちで創ることにした。

INFORMATION

THECOFFEE’S(ザコーヒーズ)

福島市内外のロースタリー・カフェが集結し、福島の飲食店・アパレル・雑貨店による出店販売やDJによるミュージックセッションなど。様々なコンテンツが融合したコーヒーフェスティバル。
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