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伊奈伸介 / APARTMENT

伊奈伸介さん

直感で生きる人生

自己紹介をお願いします。

「アパートメント」という屋号でコーヒーやデザイン、自営業をしています。伊奈伸介(いなしんすけ)です。1979年10月19日生まれ、羊年、B型、動物占いは “気取らない黒豹”です(笑)趣味は、小さい頃から絵を描くことが好きです。

出身はどちらですか?

出身は、生まれたのは岩手県です。転勤が多く幼稚園は青森県、小学校からは30年ほど宮城県です。なので、岩手生まれですがほとんど宮城県で育ちました。両親は、いわき出身なので第2の故郷のように福島とはゆかりがあります。

高校からの経歴を教えてください。

高校は、仙台東北学院榴ヶ岡(つつじがおか)高等学校出身です。大学は、高校の付属である東北学院大学になにも考えずに進学しました。

どんな学生だったか?

学生時代は、バイトと遊びばかりで夢も特になくふらふらしていました(笑)

大学卒業後の進路を教えてください。

伊奈さんの歩み

大学卒業後
就活せずに当時バイトしていたダイソーに勤める
→大学にほとんど行かず、バイト三昧の生活。特に夢もなかった
23~24歳
「古着の街 仙台」ファッションが好きという理由から古着店に勤める
→接客に疲れて辞めることに
24歳~27歳頃まで
「人と接しなくていい仕事」をしたいという理由からテレアポの仕事を始める。なんでもそつなくこなせるタイプだったのもあり、それなりの仕事を任せられるようになるがこの時は生活のために仕事をしていた。
→結果、やっぱり人と関わる仕事がしたいと思うように
28歳~
当時、できたばかりのアウトレット内のアパレル店「ランドリー」で働くことに。
→今の仕事にも繋がるデザインと出会うことに。販売から作る側に興味を持ち始める。
30歳直前
20歳の頃からはじめていたサーフィン。ワーキングホリデーに行きたいという夢を叶える仕事を辞める。準備をしている最中「東日本大震災」に被災する。
被災直後
自分が「今、すべきこと」を考え直す。先のことは何も考えず車で日本一周をする。約2か月かけての日本中の世界遺産や美術館、博物館を巡る。
30歳~
デザインの学校に通う。知り合いから依頼があり、デザインの仕事受けるように。デザインの活動をしつつ毎年海外に足を運ぶ。
36歳
知り合いの誘いをきっかけにコーヒー店を始める。2015年12月「SENDAI COFFEE STAND」がオープン
2021年12月
一緒に店をやっていた仲間がそれぞれ独立することに。「SENDAI COFFEE STAND」閉店
2022年
独立「APARTMENT」の屋号でコーヒーやデザインの活動をする。

震災をきっかけに

車で日本一周したことについて訊かせてください。

夢であったワーキングホリデーに行くため、仕事も辞めて準備をしている最中に「東日本大震災」が起こりました。この時、ワーキングホリデーに行こうとしていた理由のひとつは、30歳までしかワーキングホリデーに行けないという制度があったからです。でも、被災を機に自分が今すべきことを考え直しました。「今、自分が本当にすべきことは、何なのか?」その答えはすぐには分かりませんでしたが、直感で”車で日本一周”しようとを決めました。この旅の目的は、いろんな物や場所を自分の目で見てみたいという思いからです。世界遺産となっている場所や博物館とたくさん周りました。この時、同じ日本なのに文化も方言が違うことを改めて実感したり、見たこともないものを見ることができて自分の感性が磨かれた気がしました。そして、この旅の中でとにかく人の優しさに触れることができて、自分も人に優しくなりたいと思うようになりました。

日本一周後は?

日本一周を終えて、「なぜ海外にこだわっていたのだろう?」と思いました。そして、もちろん海外には行きたいけど「行きたいときに行ければいいかな」と思うようになりました。この時、次にしようと思ったのがデザインの学校に行くこと。アパレル店「ランドリー」で働いてる時、アパレル店としては珍しく地域限定商品を店舗スタッフがデザインするという業務があり、デザインをしてみたところ自分で作ったものが形になる楽しさを知り、30歳の時ではありましたが民間のイラストレーターやフォトショップなどの基礎を教えてくれる学校に半年間通うことにしました。そして、通いながら震災の時に連絡をくれた友人がデザインの会社を経営していたのをご縁に、仕事を受けるようになりました。その後は、デザインをしながら毎年海外に行き色々な場所を巡るようになりました。

SENDAI COFFEE STAND

店を始めたきっかけは?

こうして、デザイナーとして活動続けていたのですが今となってはメインの活動でもあるコーヒーを始めることになったきっかけは、今後仕事でもプライベートでも交流するようになった本郷との出会いがあったからです。最初は、「カフェをやりたいね」と2人で話していたのが気が付いたら店舗まで持つようになっていました。

突然、コーヒー店をやることになって知識や技術は最初からありましたか?

コーヒーの知識はなかったです。コーヒーを飲むようになったきっかけも当時同棲していた彼女が毎朝飲んでいたからです(笑)それでも、コーヒーに関して無知だったからか怖いもの知らずに自信はあって何とかなるだろうとは思っていました。

知識や技術はどうやって身に付けましたか?

喫茶店やカフェをやっている知り合いなどにとにかく色々な人に話を聞きました。店を始めてからは、周りの先輩方にも話を聞くようになり徐々にコーヒーの魅力に気づきました。そして、気が付いたころにはどっぷり染まっていました。周りのコーヒー店との交流が深まるに連れて奥の深さにも気づかされて、逆にコーヒーが遠くなったこともありました(笑)

「SENDAI COFFEE STAND」で過ごした時間を振り返って思うことはありますか?

新参者として、急に出てきたコーヒー店でしたがコーヒーフェスを仙台で開催したことで一目置かれて注目されるようになりました。コーヒー歴や知識は浅かったですが、全国の有名なロースターの方々と出店を通じて仲良くさせてもらえて、新たな情報や知識と繋がりができて、今の自分があると思います。

それまで、個人で仕事をしてきたので組織としての動き方や経営の仕方等を学ぶよい期間でした。

「SENDAI COFFEESTAND」外観
「SENDAI COFFEESTAND」当時

再スタート

「SENDAI COFFEE STAND」閉店後は?

一緒に店をやっていた仲間とそれぞれが独立することをきっかけに、昨年12月に「SENDAI COFFEE STAND」を閉店。そして、今年から「APARTMENT」として独立しました。名前の由来は、デパートのようななんでもあるような店・ワクワク感のある店。そして、それが街角にあるアパートのような隠れ家のような場所からはじめられたら、という思いから名付けました。今は、そんな店舗を探しながら全国各地でコーヒーと自身でデザインしたアパレル商品を持ってイベントやPOP UPに出店しています。

今後の目標を訊かせてください。

仕事をする上で、自分が楽しむことを大事にしています。「エンドユーザーを笑顔にしたい」そう思っているので、その為にはお互いに楽しむことです。APARTMENTとして、皆にワクワクを与えられるように。いつかデパートメントくらい大きくなるように、色々な人を巻き込んでいきたいです。

最後にYOUNiiiiQの読者へひと言いただけますか?

「やらないで後悔よりも、やって後悔してほしい」

ワーキングホリデー、海外に行ってみる、店をやってみる、新しいことには何でも挑戦してほしい。そして、もし失敗したときは辞めればいい。

何かに悩んだときは、恥ずかしがらずに誰かに相談してください。もちろん、私にしてくれてもいいです。私も、何かをやる時の最初は先生がいたわけではありません。常に我流で初めて勉強し続けています。だから、失敗することもあります。それでも、周りの人に助けられて日々生きています。人脈は、金脈よりも価値があると思います。私は、これからもそんな人生を歩んでいきます。

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