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知那 にとってのふくしま

私にとって福島は、「生きる厳しさ」を教えてくれる大切な場所です。

新社会人としてはじめて実家を離れ、慣れない生活をしながら福島を感じてきました。

自分自身の生活に責任がのしかかり、「生きる」ことに重点が置かれたので尚更かもしれません。

10年ぶりの福島は「生きる厳しさ」を教えてくれます。

自然と向き合う福島から

山や田畑に囲まれ、海にも面する福島。

特に福島市は盆地のため、寒暖差のある地域です。

1年を通じてあたたかい地域で育った私にとって、肌で感じる福島はとても厳しい…。

更に厳しさを感じるのは、自然がもたらす影響の大きさです。度重なる地震や大雨被害など、自然環境に大きく左右され、私たちの衣食住に影響します。

それでも、これまで何度も自然と向き合ってきた福島から「生きる厳しさ」を感じるのです。

芯のある福島から

来たばかりの頃は、福島の人々の奥ゆかしさに気づかず冷たく感じることがありました。

しかし少しずつ溶け込んでいくうちに、時には厳しく、時にはあたたかい言葉をそっとかけてくださいます。

福島は他人には見せない、これまでの経験で育まれた自信と真っ直ぐな強い芯があります。この福島が、「生きる厳しさ」を語りかけてくるのです。

自然の力強さに圧倒される日々。

だからこそ愛おしく思える時間がある

大切な人と過ごす時間。

やわらかな春の訪れを感じたとき。

せんべい布団からマットレスにレベルアップしたとき。

ブレーカーの操作方法が分かったとき…

福島に来て、「生きる厳しさ」を目の当たりにしました。だからこそ、日常の幸せや小さな発見にも気づけるようになりました。

まだまだ知らないことはたくさんあるはずです。

生きる術を蓄えてきた福島だからこそ、過去の経験に囚われすぎず、新しい文化や考えに触れる意識をもつことが、これからの福島を創る鍵だと思っています。

沖縄の恩師、友人たちへ

背中をおしてくださった日から、沖縄を離れて3年がたとうとしています。

中、高、大学と約10年間暮らしてきた沖縄。

やっぱり恋しいです。

沖縄の皆さんに、福島について関心をもっていただけるように。

そして支えてくれた沖縄に感謝し、いつか恩返しできる日がきますように。

私らしく、のんびり、生きていきます。

だいすきな沖縄の海と、友人と。

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知那

ふくしま生まれ、おきなわ育ち。

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