橋本 花七海 にとってのふくしま
滝口 杏にとってのふくしま
「私、絶対福島には残らないよ」
これは、私が地元・山形の大切な人達と交わした約束です。
私が福島に来た背景
現在私は福島大学の2年生。
大学進学を機に、山形から福島へ引っ越してきました。
将来起業を考えている私は大学で経済・経営関連を学びたいと思いましたが、
山形県内には経済・経営関連の学部がある大学はないため、山形から一番近く、国公立である福島大学の経済経営学類を受験し、無事合格。
しかし、大学に合格したはいいものの、私は正直、福島に行くのが嫌で仕方ありませんでした。
ずっと大切に育ててきてくれた家族。
どんなことでも笑いあえて、受け入れてくれる沢山の友人。
むしろ私が尊敬するところだらけの、慕ってくれた後輩達。
私の挑戦全てを応援し続けてくれた母校の先生方…
大好きな場所で、大好きな人に囲まれて過ごしてきた18年間。
この環境を離れて、4年間「福島」という見ず知らずの場所で暮らすのが不安でした。
家族や友人、先生方から大学卒業後の進路について尋ねられると、
「福島には残らないよ、絶対山形に戻る」と、進学前から迷いなく答えていました。
その答えに対して、多くの人から「良かった。待ってるからね」
と言ってもらえたことが嬉しくて、私は一刻も早く大学を出て山形に戻ることだけを考えたまま、高校を卒業し、福島大学へ入学しました。
ふくしまって、良い所
そして、福島に来てから1年半が経った今、本当に多くの「出会い」がありました。
大学では、講義やサークルで出会った素敵な友人・先輩・先生と出会い、外部でも長期インターンや個人事業を通じて出会った社会人の先輩方から、多くのことを学ばせて頂いています。
そして、大学2年生になってからは福島県内の色々なところに足を運ぶようになりました。
1年生の頃は「卒業後はどうせ山形に戻るんだから、福島のことなんて知る必要ない」と意地を張っていましたが、「福島にいるうちに、どうせなら少し色々知ってみようかな」と、まずは1人でいわきに一人旅へ行ったところ、考えが大きく変わりました。
見たことのない風景に心が躍り、美味しい食べ物をこれでもかというくらい頬張り、訪れたお店で仲良くなった方々と今でも連絡を取り合い、沢山の素敵な「出会い」を得ることができたのです。
この「出会い」に味を占めた私は、2年生の夏に土湯・郡山・白河・会津…など県内各所を回り、それぞれの魅力に触れ、更に多くの「出会い」を経験することができました。
「福島って実はめちゃくちゃ良い所なんだよ」
山形に住む家族や友人に自慢げに話してしまいました。
私が思い描く将来
私は、福島を知ろうともせずに山形に戻ることだけを考えて1年間生活してきました。
しかし、福島での沢山の「出会い」を通じて私は今、
福島の自然も、食べ物も、人も全部大好きになりました。
なので、私は山形の皆と交わした「卒業後は福島には残らない」という約束を破ってしまいそうです。
もちろん山形もすごく大切ですし、戻ることに変わりはありませんが、福島での生活も両立させていきたいと思っています。
現在はフリーランスとしてライティングを中心に、SNSマーケや日本留学講師(zoom)など、活動場所に制限がかからない働き方で活動をしています。
仕事を始めた当初は、大学との両立や責任の重さで精神的につらい時期もありましたが、現在は毎日が新鮮で、やりがいがあって、本当に楽しく活動できています。
大学を卒業後も、活動場所を選ばない働き方で、好きな場所で、好きな人と、好きなことを仕事にして暮らしていきたいです。
福島で出会った人や物、環境に感謝をして、将来、福島に恩返しができるような活動をしていきます。
「第二の故郷、ふくしま。」
最後になりますが、私にとって福島は「第二の故郷」です。
山形に帰省した時、「ああ、福島に戻りたいな」とふと思うことがあるんです。
私の帰る場所は山形だけじゃなく、福島にもあるんだと気付いたとき、
なんだかすごく嬉しくなりました。
そう思わせてくれる、福島で出会った人や環境に心から感謝を伝えたいです。
私は素敵な「出会い」をもっと経験して、
仕事のスキルを磨いて力をつけ、
人間としても大きく成長するべく、
これからも大好きな福島で邁進し続けます。
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